地元S紙5/10付の記事に対するお詫び

蚕都上田プロジェクト

2015年05月12日 20:42

「蚕都上田館」が閉館することについて、地元紙S社から取材を受け、5/10付の紙面に掲載されました。

記事:「蚕都上田館」きょう閉館 上田市文化財 老朽化理由に (地元紙S紙 2015/5/10付 東信面)

記事の内容については、特定の事実関係が誇張され、関係者の心証を害するものでした。さらには蚕都上田プロジェクトと上田市が対立しているかのごとき印象を与えるものでした。記事には次のようなくだりがあります。

「所有する市が安全性に問題があるとして市民側に退去を要請。市民有志は閉館に応じたものの、施設の保存や有効活用を市に求めていく考えだ。」

私たち蚕都上田プロジェクトは、上田市から安全性に関して丁寧な説明を受け、使用をやめることに同意したものです。記事中の「退去を要請」という書きぶりは「出て行けと勧告された」というニュアンスに近く、市と対立関係にあるかのごとくに誤解されかねない内容でした。

蚕都上田プロジェクトは2010年以来、市所有の財産である「旧上田市立図書館」を上田市から借り受けて運営してきました。建物自体が老朽化しており、設備もそのままでは利用が難しいため、水道管の修繕、電源回線の整備などにも配慮していただき、そのおかげで私たちは蚕都上田館を5年間の長きにわたり開館運営することができました。なお、ロビースペースを市民や観光客の皆様に開放する運用は、私たちがボランタリーに開館運営に協力することを市に提案し、「行政と市民の協働」として実践してきたものです。

上田市のご理解、ご協力により、蚕都上田館を開館運用することができました。またそれにより、開館運用の5年間に延べ1万人近い方々にご利用いただけたことを私たちも誇りに感じ、また皆様に感謝するものです。この場を借りて皆様に御礼申し上げます。

蚕都上田館は閉館いたしましたが、今後に向けては、文化財「旧上田市立図書館」が地域の宝として改修・活用されていくよう、呼びかけや提案をさせていただきたいと考えております。


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