2014年07月27日

蚕都上田館 8月は休館します

上田城跡公園の桑の木

春が過ぎて夏になり、上田城跡公園のしだれ桑の緑も濃くなりました。

4月から7月の毎週土曜日・日曜日、蚕都上田館を開館運営してきました。来週からは8月になります。蚕都上田館は天然の冷暖房です。夏暑く、冬寒くなります。そのため、8月は休館いたします。次回の開館は9月6日(土)の予定です。

本日の蚕都上田館 玄関

さて、本日7月27日(日)は春・夏期開館の最終日となります。梅雨が明けて以来、毎日暑い日々が続いています。上田の本日の最高気温は32.7℃。それでも午前中、お湿りがあったために気温が下がり、本日はそれでも比較的過ごしやすい一日となりました。

午前中にお湿り

昼過ぎからは日差しが戻り、蚕都上田館にも真夏の日差しが差し込んでいます。

蚕都上田館の前 午後は晴れ

蚕都上田館内に差し込む日差し

約1ヶ月、閉館しますので、本日は掲示板と玄関のドア窓に「8月は休館します」の貼り紙を出しました。

蚕都上田館前の掲示板

8月休館のお知らせ

9月、秋になったら再び開館いたします。これから暑い日々が続きますが、皆様もどうぞお体をご自愛くださいませ。



  


Posted by 蚕都上田プロジェクト at 21:00Comments(0)日々の出来事

2014年07月06日

桑の葉が色濃く豊かになってきました

7月になりました。梅雨が明けると本格的な暑さが到来します。この季節、かつてはどの農家でも養蚕で忙しく猫の手も借りたいほどだったに違いありません。上田の市街をよく見まわすと、蚕都上田らしい面影は今なお散見することができます。桑の木もその一つです。



今日の蚕都上田館周辺の様子もおだやかです。そして周囲を見回して見えてくるのは桑の木です。



7月ともなると桑の木の枝は伸び放題です。

蚕都上田館から上田市役所、そして中央二丁目交差点に至る道路には街路樹として「しだれ桑」が植えられています。これこそまさに蚕都にふさわしい街路樹です。



その中で、一際注目すべき桑の木があるのでご紹介します。それが上田市役所の庁舎の前に生えているしだれ桑です。街路樹の桑の木と全く違和感なく連続して植えられているようにみえますが、実はこれは特別に古く、歴史のある桑の木です。




次のような説明が書かれていました。
「この桑の木はしだれ桑と呼ばれ、昭和9年に小県蚕業学校(現上田東高校)で育苗されたものです。」



蚕都上田の全盛時代に育った桑の木です。「桑の木は見た」という見方もできます。激動の昭和の時代を生きて、戦争の苦難の時代を経て、戦後のシルクの復興と衰退というその後のすべての歴史の経過をこの桑の木が見てきました。




葉も青々と茂り、私たちもそこから生命力をいただいているかのようです。

  


Posted by 蚕都上田プロジェクト at 14:04Comments(0)日々の出来事