2014年04月18日

「季節のつるし飾りと人形展2014」連日大盛況です

「季節のつるし飾りと人形展」が蚕都上田館で4/12(土)から始まりました。蚕都上田館はそれほど大きな建物ではありません。同時に20人が室内にいるとやや狭く感じます。会場には、連日ひっきりなしに大勢の方が来場されています。初日の4/12、上田城跡公園の桜は5分咲きというところでしたが、気候にも恵まれ、大勢の方が上田城跡公園に桜を見に繰り出しています。

おやおや、たまたま幼児のご一行様と入場のタイミングが重なりました。

蚕都上田館の前

つるし飾り、どちらかというと作る人も見る人も年配の女性の方が多いようですが、本来的につるし飾りは女の子が健やかに成長することを願って作り飾るものであることを考えると、小さな女の子のためのものです。その意味では、もっと小さな子どもたちやそのお母さんにも見てもらいたいものです。

蚕都上田館の玄関

蚕都上田館の館内

会場にはつるし飾りばかりでなく、さまざまな力作が展示されています。

つるし飾りの様子

2月、ソチオリンピックが開催されたばかりですが、このタペストリーには何と浅田真央選手が描かれています。感動が蘇りますね!

浅田真央ちゃんの絵柄

この建物はドイツ風の洋風建築です。ですが、全く違和感がないぐらいにつるし飾りが似合います。洋風と和風のコラボ、和洋折衷の折りなす美とも言えそうです。

展示風景・階段の辺り

展示風景

当日は長野大学映像サークル「マクティ」の学生さんが取材に来てくれました。

学生が取材

その様子は早速ネットにも公開されました。



蚕都上田館は上田城跡公園のすぐ近くです。上田城の桜はご覧のとおり満開に近づいてきました。

上田城の桜

満開の桜

皆様もどうぞ満開の桜とともに蚕都上田館の「季節のつるし飾りと人形展」をお楽しみください。4/20(日)まで開催しています。

蚕都上田館の前、ひっきりなしに


  


Posted by 蚕都上田プロジェクト at 02:53Comments(0)イベント報告

2014年04月11日

蚕都上田のストラップ商品

銭澤時計店の商品

信州上田と言えば、「真田三代の郷」、戦国武将のあの真田氏が有名です。現在はさらにゲームによる戦国武将ブームで真田氏の人気に火がついています。真田三代とは、真田幸隆、昌幸、幸村(信繁)のことです。真田幸村の高い人気は江戸時代以来衰えることなく、むしろ昨今のブームで相変わらず高い人気を維持しています。最近は『戦国無双4』の人気で、幸村の兄・真田信之の人気が高まってきているらしい。

そういった真田氏のグッズを企画制作販売している真田グッズ店「銭澤時計店」さんから、蚕都上田に関わるささやかな商品が発売されたので、この場を借りて少しご紹介します。折りしも上田城跡公園の「上田城千本桜まつり」の会場に銭澤時計店さんが出店されているので、店頭で了解をいただき撮影をさせていただきました。



蚕都上田は蚕種製造、養蚕、製糸、繭糸取引で栄えた蚕糸業の中心都市でした。製糸業も盛んでした。その代表的な製糸会社が1900年に創業した常田館製糸場(現笠原工業)です。20世紀初頭、日本の生糸はその多くが米国に輸出されていました。欧州にも輸出されていました。そのため、輸出用生糸に貼られるラベルは英語のものが殆どです。その当時の日本の生糸商標がデザイン的にも美しいということから、最近、海外でひそかな人気を集めているのをご存知でしょうか?

以前、銭澤時計店さんを訪問させていただいた際、銭澤さんから米国で出版されている日本生糸商標の図録集を見せていただきました。タイトルは"Vintage Japanese Silk Trade Labels"です。まさにヴィンテージものです。上田観光大使をされている早川知佐さんが、その生糸商標を見て「これって滅茶苦茶カッコよくありません?」と一言。そうなんです。特に常田館製糸場の商標は特に美しい。

●プラ根付ストラップ 常田館製糸場の生糸商標
常田館製糸ストラップ

そしてついにその商標(ラベル)がストラップの絵柄となりました。ストラップは小さいので、その小さな円環の中に象嵌された矩形の商標がまたかわいらしい。ついつい買ってみたくなります。

●プラ根付ストラップ 黄金まゆ
黄金まゆストラップ

これもかわいいストラップです。そしてこのキャラクター、もしかすると世界初デビューではないでしょうか。

その名は「黄金まゆ(こがねまゆ)」です。かわいいばかりでなく、そのアイテムの一つ一つに意味があり、蚕都上田がつまっています。
頭に被っているのは何だと思いますか。帽子? もちろん、帽子は帽子でもただの帽子ではありません。上田藩主・松平家のシンボルである「フクロウ頭巾」です。なぜフクロウなのでしょうか。ミミズクの耳に見立てた松平家伝来の甲冑と兜にその装飾が施されています。それがこのかわいい帽子の意味です。蚕都上田のそもそもの誘引は、上田藩主松平氏が領内で養蚕を奨励したことにあります。その後、上田藩領内では養蚕が発達し、とりわけ蚕種製造が発達し、幕末の開国当時、老中をつとめた松平忠固は、外国への生糸輸出を推進していち早く上田から外国に生糸を輸出して、わが国における生糸貿易の先駆けをなしました。上田城=真田氏だけではありません。上田の現在に至る歴史や多くの文化は松平氏の時代を起源とすることが多いのです。

白い帽子の縁取りは繭、緑色の襟は桑の葉、黄金色の髪は、繭の化身とされる「黄金姫」の黄色なのです。黄金姫は伝説として伝わっています。そもそも繭が外来のものであることをたとえているからかもしれません。黄金まゆちゃんはとてもコンパクトでチャーミングに蚕都上田がキャラクターに織り込まれています。

もっとこういった商品が品揃えされていくと、蚕都上田がもっと広がって楽しいものになっていくのではないかと期待しています。




  


Posted by 蚕都上田プロジェクト at 15:22Comments(0)取材・撮影

2014年04月09日

「季節のつるし飾りと人形展」4/12~4/20開催します

上田城千本桜まつりの関連イベント「季節のつるし飾りと人形展」が蚕都上田館で4/12(土)~4/20(日)の9日間にわたり開催されます。

展示会を数日後に控えた4/8(火)は飾りつけなどの準備途中です。


SBC信越放送のラジオ番組「うえだぶらり散歩」で、蚕都上田館にインタビュー取材に来ていただきました。
インタビューを受ける下谷さん

会場の蚕都上田館は1915年に建てられた洋風建築です。今年2014年が築99年、来年がちょうど築100年になります。上田が蚕種製造や製糸などで栄えた時代、まさに蚕都上田の勢い、財力を背景に建てられた蚕都上田の歴史遺産といってよい建物が、「季節のつるし飾りと人形展」の会場になります。

つるし飾りは上田さくら会の皆さんがほぼ1年をかけて製作したものです。思い思いのアイデアや素材となる着物の色合いやデザインなどから伝統的な絵柄や思いがけないような絵柄が生み出されるのもつるし飾りの魅力です。それぞれ何の絵柄かおわかりになりますか?

これはフクロウでしょうか、ミミズクでしょうか。シンプルな絵柄の組み合わせで2羽が並んでいるのも微笑ましい。
ふくろう

伝統的な鶴の絵柄です。薄緑色と薄朱色の布地を鶴にしようというインスピレーションが湧いてきたのでしょうか。
鶴

この鯉も極めてユニークです。青い布地でも目が付くと鯉に見えてしまいます。これぐらいの大胆さでつるし飾りが作れたら楽しくてしようがないのではないでしょうか。
鯉

櫛ですね。等間隔の黒線が櫛の歯になるわけです。つるし飾りを櫛に見立てて形にしてしまうのがいかにも面白い。
櫛

おやおや、これは何とクリスマスツリーです。和洋折衷でしょうか。クリスマスツリーでありながら素材は着物の布地。なんともCoolです。
クリスマスツリー

さらには洋風建築の階段が何と雛壇と化しています。一つ一つの人形も仔細にみるとよくできていることに感心します。
階段がひな壇に

これらはほんのいくつかを紹介したに過ぎません。皆様もどうぞ会場の蚕都上田館に足をお運びくださいませ。お待ちしております。


SBC「うえだぶらり散歩」4/12(土)17:15~17:35で「つるし飾り」が紹介されます。上田は周波数1062kHzです。インターネットのradiko.jp でもSBCラジオを聴くことができます。「季節のつるし飾りと人形展」の話題はその放送時間の中で放送されます。もしお忘れなければぜひお聴きください。

<参考情報>
●上田城千本桜まつり
http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/kanko/sakura/

●蚕都上田館だより
http://santo.naganoblog.jp/

●SBC「うえだぶらり散歩」
http://sbc21.co.jp/radio/ueda/
  


Posted by 蚕都上田プロジェクト at 00:03Comments(0)お知らせ

2014年04月08日

蚕都上田館 2014年オープン再開!

蚕都上田館は冬季シーズン(12~3月)は閉館させていただいていました。2014年、春シーズンを迎え、4月5日(土)、オープン再開いたしました。オープン初日の4/5は気候はまだ肌寒く、前日4/4からすぐ近くの上田城跡公園で始まった「上田城千本桜まつり」も桜はまだ蕾。開花はまだ数日先の様子です。



長らく締め切っていた表玄関のドアを開放し、春の肌寒くもすがすがしい春の空気が久しぶりに蚕都上田館の館内をフレッシュにさせてくれました。



道に面した掲示板も久しぶりに貼り替えました。「蚕都上田」の文字が、上田城跡公園に向かって行かれる、あるいは上田城からお帰りの観光客の皆様に少しでも目に触れていただければ、「上田は真田氏だけではないな」とお気づきいただけることでしょう。



蚕都上田館は4月から11月にかけての毎週土曜日10:00~16:00に開館予定です。ただし、お休みすることもありますので、確実にご来館されたい場合は、「おらほねっと/蚕都上田館開館情報」にてご確認いただきますようご案内いたします。

●おらほねっと/蚕都上田館開館情報・月間予定
http://sns.orahonet.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=14126&bbs_id=194&res=1325433339

  


Posted by 蚕都上田プロジェクト at 23:18Comments(0)日々の出来事